› かるブロ › 2013年01月17日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年01月17日

宮崎県営鉄道・油津付近

「宮崎交通」の鉄道線は、廃止されて久しいものの画像や映像もよく残っており、知っている県民の方は多いと思う。
ところが、「宮崎県営鉄道」となると、そうはいかない。「えっそれって宮交と違うの?」と言われそうなのだが、違うのだ。

ただ、その歴史は謎に包まれている。
いや、実は、県営であるがゆえに、開通日とか廃止日などはしっかり記録に残っているけれども、どんな姿だったのかという画像・映像は皆無に等しい。ただ、それは、この鉄道の廃止が戦前の昭和10(1935)年であり、カメラなどの高級品を一般人が持てるはずもなく、その記録が残されなかったが故の悲劇であろう。

しかも、妻線・飫肥線などの路線はすべて後に国有化され、一部は完全新線に置き換えられて消え去るなどしており、もはや、80年近く経過した地方の鉄道路線は、その跡を辿ることさえ絶望的なのだ。

が、油津駅近辺の地図を見てみると、

なんとなく怪しいラインが気になる。通常、よほど地形などが邪魔しない限り(あと古い歴史のある町を除いて)、人間が土地を支配した場合、格子状に道路を引くように努力する。それをまるっきり無視した道路がある場合、何らかのいわくつきがあると思っていいと思う(あくまでも持論)。
この地図にも、駅からへろへろと伸びる、怪しい「くるりん☆カーブ」が見える(☆に意味はないっす)。

同地区をクルマで走っていると、そのカーブおよび付近に、同じような方向に走る道路がある。県病院へ行くための新しく広い道路で、「いかにも違和感ありまくり、何かを転用しましたな」的印象の道路なのだが、これは見当違いであった。鉄道廃止直後ならば、路盤をそのような広い道路に変化することもあるが、相手は廃止後70年以上経過した「ばーちゃん廃線跡」なのだ。ええなぜ「ばーちゃん」なのかは想像にお任せします。しかもその道路、そこそこアップダウンがあり、鉄道用としては不向きなのだ。いちおう、その位置関係を下図に表す。


で、古い地図がないので、国土変遷アーカイブ・空中写真閲覧のサイトにある、昭和22(1947)年米軍撮影の空中写真を眺めてみると、

ここですねここ。

やっぱり「謎のカーブ」があり、その先に何やら施設も見える。
ただ、古い写真であるがゆえに解像度に限界があり、それ以上の情報は得られなかった。

実際に訪問してみると、

うーん、何だかよく分からない。


おお! この律儀な「止まれ止まれ」! まさしく、廃線跡と道路が接近していて、廃線跡を道路化したときに発生するジレンマ標識じゃないか!?


最近新しくできたスーパーの、駐車場の傍らにひっそりと立つ橋台。トマソンなこの存在こそかなり怪しい!


正直、鉄道用かどうか微妙なこのコンクリ橋。

これらを地図にまとめると、

こんな感じであろうか。

さて、どこまで正解でどこまでミスっているのか。正解はCMの後……(ウソ  

Posted by かるみっこ at 00:23Comments(4)鉄道