
2014年10月03日
宣伝効果はどこまで有効かを考える

LINEスタンプを販売していると、常に悩まされるのが「分配金額」ではないかと思います。
「分配金額」とは、LINEで自分が登録しているスタンプが売れた際に、販売価格(100円)のうち半額を、クリエイター(スタンプを作った人)側に分配するものです。100円の半額ですから、通常は50円なのですが、購入されたスタンプの決済方法や、国によって金額が若干違うらしく、37円とか36円というものもあります。
この「分配金額」は、LINE CREATORS MARKETにログインして、マイページからリアルタイムで確認できます。
リアルタイムであるが故に、
「今、いくら売れているのか?」
が判断できます。
また、このCREATORS MARKET内から行けるLINE STOREのウェブストアでは、クリエイターズスタンプのランクが見られます。
以前は、ここにアクセスして、おおむね何位くらいにいるのかを手作業で確認していたのですが、現在ではSTAMPERSサイト内にある、クリエイタースタンプ ランキングチェックツールというものでも即座に確認できるようになり、非常に便利です。
ここで、ワタシも時々、金額やランキングチェックを行っていたのですが、それまで比較的安定していた(安定しつつ下降していた、というべきですが)、9月末に、宮崎県関連スタンプに異変が起きます。
日南市観光協会の「にちなんぢゃ様」が、それまで450~500位前後だったのが、いきなり230位くらいに上昇したのです。
まぁ、やはり着ぐるみまで出しているご当地ゆるキャラだし、精力的にイベントへ出演しているから、ようやく火がついたかと思っていたのですが、その順位もあまり長続きせず、2日後くらいには再び400位以下となりました。
今まで、PVの良い「まとめサイト」などでスタンプが取り上げられると、そのスタンプの売上が急上昇し、かなり「とんでもない金額・順位」になって、じわじわと落ていくのですが、今回は打ち上げ花火のような状態(しかもあまり高く上がらない)で収束したようです。
その様子から考えて、もしかして組織票、というか、地元の推進団体か何かがスタンプの販促でもやったのかな、と思ったのですが、ようやく原因が分かりました。
恐らく、これです。
■日南ご当地キャラのLINEスタンプが登場(UMK・宮崎県内ニュース)
内容はリンク先へ行っていただくとして、今回検討したいのは、「テレビによるLINEスタンプ告知が有効かどうか?」についてです。
結果的にいうと、テレビとLINEスタンプは、どうも親和性が良くないようです。
その理由として、思ったほどスタンプ順位が上がっていないことと、それが数日間しか継続しなかったことです。
そして、それはなぜか? というと、恐らくですが、
「テレビを見ている層と、LINEユーザー層の相違」
「テレビはごくごく一過性であり、放送後は閲覧できない」
ではないかと思います。
LINEユーザー、スマホ世代は、テレビのニュースを見ていないのではないか。
スマホで好きな時に、どこでもニュースが手に入る時代、わざわざテレビから話題を仕入れる必要がない。
だから、テレビのニュースを見ている層は、恐らく、LINEというものが何なのか、それから解説しないといけない世代ではないのか、と判断できます。もちろん例外も多いでしょうが。
そして「継続」という意味ではネットがはるかに勝っていて、誰かが閲覧した、そしてそれをシェアして広まり、さらに誰かが閲覧・シェアを続ける、という流れが続き、多くの人にスタンプを伝える機会に恵まれます。
今回図らずも、テレビによるLINEスタンプ宣伝効果の確認ができたわけですが、スタンプをより売るためには、どうやっていくべきか、クリエイターの悩みはさらに続くことでしょうね。