› かるブロ › 2013年12月27日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年12月27日

古い鉄道模型が出てきました

恐らく、今から30年くらい前の鉄道模型じゃないかと思います。
現在、旧国鉄キハ58系は、KATOおよびTOMIX(トミーテック)から販売されておりますが、今回はそのTOMIXの、それ以前の旧製品です。たしか、1250円くらいの価格(モーターなし車)でした。
ケースに入っている段階では、あまり違いがよくわかりません。敢えて言えば、なんだか色が中途半端な感じがする程度です。
出してみたところ。前面と側面の境界部分で色がズレているのは、ご愛嬌と思ってください。なお、前面のオデコの部分が黒ずんでいるのは、ワタシがウェザリングの練習として施したものです(→失敗)。スカートはなぜか金属製の、ひどく適当な作りです。
現在でこそ、ディティール最重視のHG(ハイグレード)などのモデルがラインナップされているTOMIXですが、少なくとも30年前くらいは、このようなものが標準でした。

印象的なのは113系で、1000番台のタイフォン下部バージョンで湘南色を出してみるのはまだしも、全然関係のない415系もそれと同じ顔(415系でタイフォンが下にある車両は存在しない)という、今であれば全く考えられないラインナップでした(笑

パノラミックタイプの前面窓を採用したキハ28をモデル化。当時としてはディーゼルカーの模型は貴重であったのですが、なぜに一般的な一枚窓モデルではなく、パノラミックウィンドウをチョイスしたのかは不明。
当時のTOMIX安価モデルは、車輪がプラスチックでした。今では標準装備されているヘッドライト・テールライト点灯もナシで、もし別売りの室内灯ユニットを搭載する場合は、別売りの金属車輪を購入しなさいという、非常におおらかなモデルです。
ちょうど現在で例えれば、鉄道模型を扱っていないようなおもちゃ屋で、「Nゲージサイズ」と称して、新幹線の先頭車などをバラ売りしているモデルに近いものがあります。ただ、それらは基本的に1個買えば完結するようなモデルですが、このキハ28はあくまでもキハ58系の車両群の一つであり、揃えてこそ初めて価値のあるものです(ただ、もし編成を組む場合、キハ58はモーター車のみ、キハ28はモーターなしのみ、そして同じくモーターなしにキロ28とキユ25という4種類しかなく、当時普通に走っていた4両編成以上の急行列車の編成を組むのは不可能でした)。
前面。オデコの方向幕の「普通」は、後に発売されたKATOのグレードアップシールを貼り付けたものです。前照灯部分はくり抜きなので、室内灯などを無理矢理装備して光を通過させれば、それらしく見えるかも。ただ、実車っぽく銀色に塗装してくれればいいのに、と思うことしきり(実際、同時期のKATOキハ20系などは、そういう塗装を施しておりました)。テールランプは適当な塗装。いかにも「人が色を塗りました」という感じが微笑ましいものです。
ちょっと見えづらいのですが、この時期のTOMIXの最大の特徴は、こういった「塗装の甘さ」にあります。色の境界面がはっきりせず、スプレー塗装でマスキング失敗、といったような、色のぼやけが出ております。せっかくATS-Sの表記や型式のレタリングはしっかりしているのに、車端部となると色がボヤけるのは、なんとも勿体無いものです。

実は台車が別物とか、クーラーユニットの細部が違う、などいろいろな相違点はありますが、まぁ、当時としてはこういったのが普通でして、むしろ今のようにディティールを重視するあまり、機関車などの手すりを別パーツでユーザー装着とか、非常に細かいナンバープレートをレタリング貼り付けさせるよりも、むしろおおらかでよかったのではないかと、意味もなく考えております。

んが、もしこれが再販されてもたぶん買わないです(笑  

Posted by かるみっこ at 22:34Comments(5)鉄道