› かるブロ › 2015年01月28日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2015年01月28日

日豊本線宮崎以南

今から35年ほど前、つまり相当昔の話になるとは思いますが、ワタシの住んでいる近辺(日向沓掛)を走る日豊本線は、まだ電化していませんでした。
今のように旅客輸送量も少なく、貨物列車もほとんどない状況だと、電化する必要性も低いかもしれませんが、当時はまだ高度成長期の出口が見えかけていた頃で、需要に対する輸送力が逼迫しており、かつ、同一線区で電化・非電化が分かれていると、何かと面倒な事も多かったため、幹線系は全て電化するというのが国鉄の方針でした。
旧来、電車・電気機関車がない路線は、当然ながら蒸気機関車(SL)が走っていたのですが、いつまでも煙モクモクでは望ましいものではないため、無煙化という名のもとに、ディーゼル化が進められます。

その中で登場したものの一つとして、DF50という電気式ディーゼル機関車があります。
今で言えば、「ハイブリッド車」ともいえるシステムを持っており、ディーゼルエンジンで発電し、モーターを回すという「電気式」。
最先端技術のようにも思えますが、製造された昭和30年台は、特にエンジンの技術に関しては欧米にかなり劣っており、本形式のエンジンもドイツからの技術提携で開発したもので、しかしながら完成したそれは、期待された性能を発揮することができませんでした。

その結果、「エンジン+燃料+モーターの重量およびメンテナンス」を考えるならば、むしろ「エンジン+変速機」でやって行った方がよい、という結論になり、結果的にその後DD51という「液体式」のシステムを開発し、技術を確立していくことになります。ちなみに液体式は、今のクルマで言えばトルクコンバータ搭載のオートマチック車、みたいなものですね。

それなりの出力が確保できるDD51の開発成功により、日本全国の非電化路線にその方式の機関車が走り回るようになるのですが、なぜか日豊本線の南端だけは、DF50が最後までがんばっておりました。

時代は下り、DF50は電化とともに過去へ去ったものの、30年以上経過して、再び同じ「電気式」の最新鋭機関車であるDF200 7000が「ななつ星」を牽いて同区間を走るさまは、めぐり合わせの不思議さを感じるものですね。

(※)補足:とりあえず、DD51成功後は「液体式」が主流になるも、近年になってインバーター技術によるモーターの高出力・高効率化、省メンテナンス性が決定打となり、いわゆる「電気式」に回帰していきます。また、ディーゼルカーにおいても、エンジンで発電、バッテリー搭載、モーター駆動による「ハイブリッド化」が進行しています。

35年以上前、うちの近辺では、恐らくこういう光景が見られたのでしょう。

(なおDF50は単機回送か何かだと思ってください笑)

そんな写真を撮って部屋へ戻ると、うちのねこらが編成を組んでいました。

ので、車両とともに記念撮影。  

Posted by かるみっこ at 14:45Comments(0)鉄道