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2014年01月13日

ローカル線をゆく(8)九州編

電子書籍が流行し、本を裁断してデジタル化する"自炊"なるものも(ちょっと前に)よく見かけましたが、しかしそれでも、ほんものの「本」というのは、長く保存できるから、いいものですね。
つい先日、ローソン系の電子書籍・エルパカBOOKSが終了というニュースが流れましたが、お金を払ったはずの書籍が、実はライセンス付与という扱いだったためにサービス終了後は読めなくなり、結果的に購入額をポイントにて還元という苦しい対応を行うようです。
ちょい見とか、話題になっているから見てみたい、その程度であれば、低料金の電子書籍も選択の一つかとは思いますが、やはり写真集などは、実物の本を購入したいものです。

さて、長い前振りですが、自宅の奥から掘り起こすまでもなく、懐かしい1冊が現れました。
「ローカル線をゆく(8)九州編」桐原書店です。
ローカル線をゆく(8)九州編
編者は"あの"種村直樹氏。写真は猪井貴志氏。
種村氏というと、ごく近年では、鉄道ジャーナル誌周辺におけるゴタゴタが(一部で)話題となり、外周の旅も終わったんだかどうなんだか(一応完結したらしいけど、その最終段階は文章化されていない)、そして何はともあれ、「ほぼ内輪」で盛り上がり、外部からはよく分からないという旅行記を書いていたため、いろいろと批判もなされていたのですが、この「ローカル線をゆく」の頃(昭和56(1981)年)は、まだまだ違和感の少ない内容で、それなりに読めたものでした。
ただ、今回は種村氏の紹介ではないので、彼の話はここで割愛させていただきます。

そこに掲載された、国鉄時代の高千穂線をアップしたいと思います。
ローカル線をゆく(8)九州編
表紙にもなっている、高千穂橋梁を渡るキハ20の3両編成です。宮崎は九州の中でも、最後の最後まで旧型が活躍する地区なのですが、すでに30年以上も前から、そのパターンは変わっていないという事が分かります(笑)。いや、この本を開いてみると、確かに他の地域にも、旧型気動車であるキハ20やキハ55は見られますが、さすがに「初期型」のバス窓車両を、3両のうち2両まで使用しているのは高千穂線だけです(笑)。まぁ、それを言われれば、客車として走っている「ながさき号」などはどうなるのか、と言われますが、あれは特殊なので……。

ローカル線をゆく(8)九州編
3枚の写真のうち、注目すべきは左側の1枚。台風で流された鉄橋や、その背後にあるトラス橋は後年と同じなので特に何も感じないのですが、わずかに右側に見える国道218号線が狭いうえに、交通量が少ないのに、隔世の感があります。
ローカル線をゆく(8)九州編
基本的な景色は、高千穂鉄道に移管された後もほとんど変化がなく、一部での駅舎の建て替えや駅名票のペイントがなされた程度です。ワタシは、転換直前に訪れるチャンスがありつつも、当時は福岡に住んでいたため、距離的な問題で断念してしまいました。あのとき行っておけば、と非常に残念です。


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Posted by かるみっこ at 20:30│Comments(0)鉄道
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