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2014年12月30日

「拾い物」考

「ネットでの拾い物です、ご覧ください」
と断り書きして、他人の著作物を自身のブログまたはサイトに貼り付ける事が多く見受けられます。

恐らく、書いた方は特に深く考えず、そう記述したのでしょう。
たぶん、ワタシも過去に一度くらい書いているかもしれません。

しかしよくよく考えてみると、ネットにある文章やイラスト、音楽、映像なんていうのは、必ず誰かが制作していて、誰かの手においてアップロードされたものです。
「気づかないうちに落ちてしまった」とは考えにくいものです(ただし以前流行したキンタマウイルス関係で、本人の気づかないうちにアップロードするというものもあるにはある)。
自然界には、人間の力の作用なしに生まれ、地面に転がっている生物静物があるので、それを「拾って」も問題ないですし、あるいは他人が不要となって捨てたゴミなどを「拾う」こともあるでしょう。稀に財布などが落ちている例もありますが、これは「拾った」ら警察に届けるべきで、自分のものにすると「拾得物横領罪」になりますから、「ネットの拾い物」としてのイメージは、これがいちばん近いかもしれません。

そう考えると、「拾い物」という表現はいかがなものか、と、もう非常に些細な事が気になり始めるわけですよ。
いや、ネットの言論なんて、底辺ではもはや「重箱の隅つつき大会」ですから、底辺にいるワタシもとりあえず参戦しようかなと思って書いた次第です。

「拾い物画像です、面白いのでシェアしましょう」
と主張する人は、
「俺が見つけたんだぜ、すごいだろ!?」
と勘違いし、シェアすることでサイトのPVを増やしてアフィリで儲けたい、という子供のようなオトナの事情なんでしょうか、つまりそういう事のように思えてくるんですよね。
自身は他人の著作物を「拾い物」として引用元・出典を示さずに掲載する一方、自分が作ってブログ等にアップしている著作物は、「無断転載を禁じます」と書くという、笑えないページも世の中には大量に存在し生産され続けております。

ネットにアフィリなどが出てくる前は、ただ単純にサイトを訪問してくれる人、そしてそのサイトのファンになってくれる人があれば満足するという構図が成り立っており、そこには無法な「拾い物」も(あんまり)なかったように記憶していますが、今では「パクり」は当たり前、そのパクった画像で人を集め、アフィリで一儲けしたいのが本心なのに、「でも面白い画像をみんなで楽しもうよ!」などとオブラートに包むというのが多いんですよね。もう全く、何が真実で何がウソなんだかお兄さんわかりません。

ということで、ご飯が炊けたのでオチなく終わります。


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Posted by かるみっこ at 09:49│Comments(4)日記
この記事へのコメント
こんにちは~
耳(?)が痛いお話しですね(^^ゞ

ネットで簡単に検索して探せるようになったことで、容易に転載・掲載も出来るようになっていますが、実際には著作権がありますので、注意する必要がありますね。

私も、時たま駅の広告などを撮影してネタにする場合もありますが、実際には二次転載ですので承諾を取る必要があるのですよね。
「元々広告なんだからOK~」と思いがちなんですけどね。

それ以前に、私は鉄道模型のブログをやっていますが、模型は模型の製作販売会社、そのモチーフとなっている鉄道車輌はもちろん鉄道会社、車両の部品についてはメーカーなどさまざまなところが絡みますが、どこまで本来なら考えなくてはいけないのでしょうね?
(大手を除けば鉄道模型のキットメーカーさんに公開の承諾を取りに行くと、大喜びしてくれますが…)
Posted by 知佳 at 2014年12月30日 12:55
こんにちは。
もともと日本においては二次創作物・二次転載に関して、著作者における許諾がゆるい傾向にありますので、引用元や出典さえ明記していれば問題ないというスタンスが浸透していますよね。
車両については、一部意匠権が設定されているものもあるようです。先日、これに関していろいろと調べてみたのですが、もし車体に意匠権の登録がなされていれば、
・同一目的での同一外観での製作=NG
(新幹線などの外見デザインを模倣して車両を作り、それを製造・販売する←主に海外向けへの対策と思われます)
・車体デザインを基に模型などを作る=OK(?)
(鉄道模型などを作る)
というのが意匠権だそうです。
ただし、鉄道各社が独自デザインを施したものに関して、無断使用するといろんな意味で問題があるので、念のため承諾を取るそうです。
これは意匠権と関係ない………、

と、ここまではネットで調べられたのですが、それ以上分かりませんでした。実は部品レベルにおいても登録されているので、ここでいろいろと見ることができまて楽しいです。
http://www.ipdl.inpit.go.jp/Isyou/idtermb.ipdl?N0000=106
鉄道はG211で登録されており、
http://www6.ipdl.inpit.go.jp/Isyou/idterml.ipdl
この中の「1456859」などは、JR東日本、いったいナニするつもりなの? てな感じでした(笑
Posted by かるみっこかるみっこ at 2014年12月30日 20:24
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。あんな年賀状を送ってしまったうじゃくです。

私も自分のサイトを開設するにあたっては相当悩みました。CDのジャケットは掲載すべきか、鉄道写真に人の顔が写ったらどうするか。ジャケットについては極力自分で実物を入手し撮影(昔ならスキャン)、ただ鉄道については撮れてしまった場合は文句を言われない限りは掲載し、次回撮り直して置き換える…なんて方針でやってきました。

もっとも鉄道に関しては人が撮れても載せてしまえ、でやったからこそかるみっこさんとお友達になれたので、良い側面・本当はダメな側面があるように思います。

鉄道のコーナーで以前自分の作成したPNGと写真が別のサイトに載っていたとき、ああ俺もそういう立場になっちゃったんだな、と実感しましたね。

ジャケットの話になりますが、最近自分のよく買うレーベルの旧譜のCDが入手しにくくなり、iTunesストアなどでしか聴けないのです。聴けるのはいいんですが、ジャケットを掲載するという自分の方針はどうすればいいんだろうと悩んでます。
Posted by うじゃく at 2015年01月05日 10:52
あけましておめでとうございます。
すみません、書き込みを見落としておりました。
あの年賀状ですが、妻いわく「素晴らしい」とのことでした。できれば自分も写りたい、とも。

ネットにアップする際の画像はそれなりに考えることがあるのですが、基本的に無償のもので引用範囲程度だったら無問題と個人的には考えています。
ただ、この場合引用元を掲示するのは必須ですよね。

音楽関係は、CDの市場がどんどん狭まりつつある反面、ネットの普及でレアな音源も手に入れられるので、ジャケットの問題は確かに難しいです。
Posted by かるみっこかるみっこ at 2015年01月08日 20:58
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