› かるブロ › 2014年01月

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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年01月08日

古い鉄道模型が(ry その3

そろそろ飽きた、な感じですが、しかし老人は「温故知新」という言葉を好んで使って、古臭い話を持ちだしては若者に嫌われたり嫌がられたりウザがられたりするのが常なので、とりあえず話を進めます(笑

前回、ちらりと出てきた、「TOMIX香港製キハ02」です。
その際、「すでに販売しておらず」と記述したのですが、後日、なぜか販売していたのを見つけてゲットしました。
当時は今のように、一般人が手軽に「再生産情報」などを手にすることもないし、毎日模型屋に詰めていたわけでもないので、ある意味本当の「偶然」だったのではないかと思います。
ただ、肝心の、お店の記憶がないのですよ。いつも訪れていた、福岡市早良区にあった今ななき模型屋であれば、ケースにそのお店のシールが貼ってあるのですが、コレにはそれがなく(コレクションが趣味の人だったら、そういった邪魔なシールを剥ぐことはあるけれども、ワタシは剥がないでいた)、あと、買ったことがあるといえば、これまた今はなきエレデ博多寿屋店か、あるいは薬院近くにあった模型屋か、はたまた普通に当時はデパートなどで売っていたのでそれなのか……。
とりあえず、謎です。

謎なのは仕方ないのですが、モノはひとまず手元にあります。
はい、コレです。もうケースに年季が入りすぎてスリキズだらけです。でもケースなんかは、当時から現在まで、ごく当たり前に、フタと受け皿の分割になっている通常のものとは異なり、
ちょうどドアのように、上部を支点として開くタイプのものを採用していて、子供心ながら高級感を感じたのですが、いかがでしょう。なお、ケースの内側には、「TOMY TOMIX N-SCALE」と書いてあり、そうだよな、TOMIXってTOMYのブランドなんだよな、と改めて実感するのでありました(※)。
今でこそ、Made in Chinaなどは珍しいものではないし、改めて記述することでもないのですが、当時では珍しかったのか、「香港製」とわざわざ書かれています。他のモデルと品質が違う(劣る)という意味なのか、どうなのかは分からないのですが、当時のTOMIXでもアレな感じなので、別にわざわざ言わなくても……と思った次第。
なんだか、こうやって見ると、小さいながらにも立派な感じで、非常に微笑ましいです。このキハ02を手にしたとき、なんとも言えない満足感を味わったのですが、今でもこれを見ると思い出します。なんと表現すべきか、語彙が貧弱なので難しいのですが、「一生懸命がんばって、なんとかNゲージサイズで、最小のモーター駆動ができる車両を、低価格で作りました! ディティールは通常Nゲージに比べて少々貧弱ですが、でもフリーゲージのオモチャなんかではありません!」と言っているような感じです。うん、よく分からない。

そもそもキハ02は、現実の鉄道界でも非常に異端児であり、他の気動車と比較しても一目瞭然の特異なサイズだったのですが、「Nゲージ最小」といっても、雰囲気が分からないので、他の車両と組んでみます。
特急野郎キハ82と比べると、こ~んなに小さいんですよってもちろん嘘ですうわなにをするやめj:いjt:j:rt-245j」f
気を取り直して、他のキハと比べてみるとこげな感じです。いやいや、確かに小さい(笑)。ある意味すごいぞTOMIXという感じですね。
小さいながらも、しっかりとモーターを搭載し、動きます。しかし駆動系は非常にプアなものでして、買った当初からあまり調子の良いものではなかったのですが、購入後数年でついにギアが逝ってしまい、動かなくなりました。
後年、トミックス誕生25周年記念として復刻された、キハ02と並べてみました。「復刻」だから、リニューアルじゃないもので、復刻版にリアルさを期待はしないのですが、なぜか、香港製キハ02を買ったときのワクワク感と、なんとも言えない満足感、それが復刻版には感じられません。何故だろう。
よくよく見てみると、香港製では銀色に塗装してあった窓枠などが、復刻版では省略されており、同じ作りであれば「チープな」印象を抱かせるのが原因なのかな、とか勘ぐってみます。
いや、確かに実車どおり、車両前面に「キハ02 5」などと形式名を入れるのはむしろ、復刻版の方が立派なのですが、そのサイズも大雑把なものなので、逆に違和感を感じるのかな、などとか。
顔部分。カプラー付近の作りも、復刻とはいえ異なっております。なお、香港製では、なぜか前面窓上部の手すりも銀色の色入れがなされております。なお、ベージュ部分の塗装に関しては、復刻版の方が正しい……のですが、もはやキハ02は古い写真でしか遭遇することがなく、色あせたそれらの写真を見ると、むしろ香港製の方が正しいのではないかと思えてしまいます(笑)。ちなみにキハ02の塗装は、当時の特急形電車&気動車のそれに準拠していたとか。
香港製(上)は、車内全体にモーター&恐らく死重(ただの重り)を搭載していて、窓から向こう側は見せません。復刻版では、車体中央部のみモーターが入り、それ以外はスカスカとしています。さすがに室内灯は無理です(笑)。ただ、この設計、もしかして、復刻ではないリニューアルのキハ02(とその仲間)が後日登場したのですが、それらのヘッドライト埋め込みのためのシェイプアップだったのかもしれないですね。
ひっくり返したところ。カプラー付近以外、見事に同じです。しいていえば、歯車が金属製からプラ製に変わったこと、くらいでしょうか。
そして上から見ると、どっちがどちらか全く区別がつきません。はい。

残念ながら、ワタシは「リニューアル版」を購入していないのですが、チャンスがあれば手にしたいものです。

(※)当時、TOMIXは、会社表記としては「株式会社トミー」と名乗ってはいたのですが、なぜかTOMYというブランドを前面に出さず、ひたすら「TOMIX」とだけ名乗っておりました。最近はホームページでもおなじみの「TOMYTEC」ですが、ワタシはしらばくの間、「TOMIX」=「トミー」というのに気づきませんでした(笑)。だってトミーはおもちゃ会社で、「TOMIX」は鉄道模型のメーカーだと思っていたもんで。
  

Posted by かるみっこ at 05:43Comments(2)鉄道

2014年01月01日

古い鉄道模型が(ry  その2

えー、明けましておめでとうございます。
今年も、「かるブロ」ならびに、榎原駅ノート、そしてこっそり始めていて誰も来ていない、別のブログもよろしくお願いいたします。
といいつつも、もう少し形がしっかりするまで、「別のブログ」は非公開です(笑
申し訳ありません。

さて。

年始のブログ記事にはふさわしくないかもしれませんが、Nゲージ模型の話です。
最近、古い模型を紹介する機会が多くなったのは、単純に、「コレクションラック」なるものを購入し、自分の持ちあわせている模型を片付け・展示しているからです。
その過程で見つかったレアなやつでも書いてみよう、と思ったのですが、なかなかにレアなやつなどはありませんので、ただ単純に「古そう」なのを引っ張りだして、「ああ古いなぁ」と書くだけの、あまり奥のないブログです申し訳ありません。

で、今回は、KATOのキハ20系、キハユニ26です。
ワタシが初めて鉄道模型と出会ったのは、恐らく小学生高学年の頃だったのではないかと思いますが、ケイブンシャとかコロタン文庫のような、コンパクトながら分厚い本に影響されたと記憶しております。
その本には、KATOやTOMIX、グリーンマックス、今はなき学研などの車両、ストラクチャ、シーナリーなどが掲載されていて、Nゲージの魅力を余すことなく伝えていました。
当時のワタシは、ガンダムプラモデルなどを作りまくっていましたが、300円前後で購入できるそれとは異なり、鉄道模型は、一番安いモーター車でもTOMIXが出していた香港製キハ02で確か1,980円。その次に安かったのが、このKATOキハ20系シリーズの2,650円でした(価格は記憶違いがあるかもしれません)。
近所の模型店に行っても、すでに香港製キハ02などはなく、なんとか小遣いを貯めて買ったのが、キハユニ26一般色でした。

なぜ、単行運転のできないキハユニ26だったのか、と思うかもしれませんが、当時その本に載っていた「ホームに新聞紙などを置けばより実感的になります」などというのを見て、ああ、そういう世界もいいなぁと思ったからだったと思います。それと同時に、「キハユニ」なる特殊な気動車に興味を惹かれたというのもありますね。

ただ、当然、1両で運転できない(前提の)キハユニ26ですから、相方を購入しないといけないのですが、なぜかワタシはしばらく1両だけで満足し、しかもレイアウトを作ることもなく(なにしろ実家が狭いアパート暮らしだったもので)、しばらく後に購入したのは、同じく一般色のキハ25でした。モーターなし車両のそれは850円でした。

で、今回紹介するのは、「いちばん最初に買った」一般色キハユニ26ではなく、その後、しばらく経って購入した首都圏色キハユニ26です。実は前者、どこかに紛失したようで、現在のコレクションにありません(涙
個人的には、ワタシが子供世代に見慣れた首都圏色(タラコ色)=つまらない、それ以前に消えかけていた一般色=貴重品、ということで、先に一般色を揃えたのですが、まぁ、これはどうでもいいとして。
この、荷物室・郵便室というのがいいですよね。しかも、「荷物」「郵〒便」というレタリングもしっかりと施されています。ガラスが割れないための保護柵も、プラスチックにスジを入れるという手法でクリアしており、なかなか立派です。
現行品のTOMIXキハユニ26一般色と並べてみても、このくらいの写真サイズでは、せいぜいカプラー近辺とか、窓サッシの銀色の塗装くらいしか区別がつかないくらい、実車の特徴を的確に掴んでいます。さすがはKATOというべきでしょうか。前回のTOMIXキハ28とは違いますね。
前面。実は、キハユニ26は、他のキハ20系(キハ20、キハ25)とはタイフォンの位置が違うのですが、この時期の模型としては珍しく、しっかりと作り分けております。これがもし同時期のTOMIXだったら(以下略
なお、やはり同じく当時の鉄道模型では、室内灯はおろかヘッドライト・テールライト点灯も珍しい存在だったので、このキハユニ26も点灯なし、オプションでも室内灯はありません。そのため前照灯がシルバーで塗装されています。
KATOのモーター車(下)とTOMIXの非モーター車(上)の床下ディティールを比較しても意味はないと思いますが、実はKATOの場合、モーターを搭載していない車両も床下の作りは共通でした。このような、あまり目立たない部分は、当時はあっさりと処理し、現在はとことん追求する傾向にありますね。さすがはTOMIXのHG仕様。値段もそれなりです(笑 なにしろ、価格が「KATOモーター車<TOMIXモーターなし車」ですから、このディティールは当然かと。
ついでに、当時の鉄道模型は、モーターを車内にドンと収める手法を取っていたので、郵便ドアの窓から銀色のモーターユニットが見えております。
キハユニ26は、型式は違えど同じエンジンを搭載したディーゼルカーどうしの、こういった「デコボコ編成」、その中で非常に目立つ存在なのが魅力的ですよね。

ちなみに、実はこのキハユニ26、KATOとしては現行モデルとして時折再生産されているようです。Local-Senシリーズとして、恐らく外観の金型の大部分は同じもの、モーターや一部下回りは別物に変更、塗装の仕上げや色合いも若干現代風にクォリティアップして、ラインナップに入っております。そして、2両セットのお値段がなんと、TOMIXのモーターなし車とほぼ同じというその凄さ(笑)。手軽に楽しむものとしては、いいかもしれませんし、30年以上前のワタシのように、「鉄道模型を始めたい!」と思っている子供には、手を出しやすい価格ですね。(ただ、当時と違って、今はキハ20がほぼ絶滅してしまったので、コレが子供らに受け入れられるかは謎ですが)。  

Posted by かるみっこ at 13:27Comments(4)鉄道