› かるブロ › 2014年12月05日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年12月05日

やがて帰る旅

ふと、来年の2015年は、Windows95が登場して20年目の年だというのに気づいた。
20年。
1995年に生まれた子供が、成人する年でもある。
MS-DOSよりはるかに昔、BASICが動いていた時期からコンピュータと付き合っていたワタシとしては、画期的なOSとしてWindows95を迎えたのだが、それからもう、20年も経ってしまった。
秋葉原でのWindows95発売フィーバーがつい昨日のように思い出される。
Windows95が搭載されているからインターネットが快適だ、などと言ってたマンガもあった(※こち亀)。
それからもう20年なのだ。

この20年、何をやってたのかと思い返す。

いろんな事があった。
書き尽くせないほどの出来事があった。それでも、過ぎてしまえばあっという間だ。
自分自身は、ずっと変わらないままでいたはずなのに、気づけば外見は老い、考えも保守化している。
その一番の変化は、「やがて帰る旅」ではないかと思う。

ワタシは旅が好きだった。
九州から遠く北海道へ訪れ、最北端に立って叫んだこともある。その瞬間にコンタクトレンズを落とし、「日本最北端でコンタクトレンズを落とした男」というどうでもいい記録を保有したのも、いい思い出だ。
何を考えることもなく青森へ旅立ち、そこで数年間暮らしたこともある。
ただバイクを走らせるだけ、車を走らせるだけで、目的のない旅をしたこともある。
1日しか休みがないのに、行けるところまで行って、何もしないで時間切れで帰り、出勤ギリギリに出社したこともある。

しかし、それらはすべて、20代までだった。
30代、というか、自分に家族ができてからは、そういう旅をしなくなった。
出かけても、必ず「帰る」ということを念頭に置くようになった。
若い頃は、「行き」を思いっきり楽しんで、「帰り」は全く何も考えなかったのに、今は、「帰り」のことばかり考えて、それが故に「行き」を全力で楽しむことができなくなったのだ。

自分の社会におけるポジションとして、無責任なことが許されなくなったという原因はあるにせよ、そんなことばかり考えていては旅が楽しくない。結果、ワタシは旅をしなくなった。宮崎から全然出なくなってしまった。

そういうのが人生なんだろうか。
たぶん、そんなもんだと思う。

世の中には、リタイヤしたら思いっきり旅を楽しみたいとか、趣味に打ち込みたいという意見も聞くが、ワタシがリタイヤする頃、そんな余裕のある人生が送れるのだろうか。
日々の生活を過ごすのに必死で、結局、病気になって死ぬまで、働かなければならない環境に置かれるのではないだろうか。

そう思うと、先行きが重くなる。
夢を見るときりがない。
むしろ日本は恵まれている環境だと思う。
貧困と戦う国、紛争のある国、そういった劣悪な国からすると、平穏に過ごせる日本は相当に恵まれていると思うのだが、贅沢は恐ろしいもので、一つの目標を叶えると、更なる夢を実現したくなる。

で、お約束の言葉。
「わたしのいきつくさきは、どこ?」
おあとがよろしいようで。  

Posted by かるみっこ at 12:29Comments(0)